指導教員の主な研究内容

田村康子

田村 康子(看護学研究科 家族支援看護分野 助産学 教授)
兵庫県立大学 看護学研究科 博士後期課程修了 博士(看護学)取得 2012
連絡先:ya-tamura★huhs.ac.jp(★を@に変更してください)

私の現在の主な研究領域は周産期における助産師の実践および災害に対する備えです。

現在取り組んでいる研究は、北アフリカに位置するモロッコ王国をフィールドとして、助産師の実践がよりエビデンスに基づき、かつ人間的なケア実践となるよう、分娩第一期における産痛緩和ケアの習得支援を研究として取り組んでいます。2007年より博士後期課程の研究として、産痛緩和ケア教育プログラムを開発し、現在はCommunity of Practiceの概念をもとに助産師基礎教育に関係する現地の助産師と共に助産師学生の産痛緩和ケア習得の支援について研究しています。

助産師が産婦の産痛を緩和する関りは、日本では教科書にも記載され、教育内容に含まれますが、世界にはモロッコをはじめ、基礎教育にも含まれない国や地域があります。助産師がケアについて根拠を踏まえて学び、習得を支える教育プログラムを通して産痛緩和ケア実践が増えることで、助産師と産婦の信頼関係が生まれ、現地のお産が少しでも安全・安楽・安心なものになることを目指して研究を続けています。

災害に対する備えについては、主に母子を対象として備えにはどのような要因が関連しているのか、質問紙調査やインタビュー調査をもとに研究をしています。周産期や子育て期にある母子の災害に対する備えへの行動化を促進することにつながる看護支援につなげていきたいと考えています。

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